夏練.7

 

   夜久毛多都伊豆毛夜幣賀岐都麻碁微爾夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁

 

  何の漢字の羅列かって?

これはですね、日本最古の短歌なのですよ。

素戔嗚尊(すさのおのみこと)が奇稲田比売(くしなだひめ)のために新居を造営した時に詠ったもの(らしい)。らしいといのは史実として確立されたものではないからです。古事記の時代に神話の中の逸話というから、また編纂されたのはずっとのちのことであってもまだ当時の日本にはひらがなやカタカナもない時代です。当時の日本語の読み書きは万葉仮名と言われる漢字だったのですな~。

 

 八雲 (やくも) 立つ 出雲 八重垣( やえがき )妻籠( つまご み)に 八重垣作る その八重垣を

 

  雲が幾重にも湧く出雲の地で、妻との新居によい場所を見つけた。妻のために垣根を幾重にも造ろう。という意味なそうな。

 

 のちのちの時代に特に婚礼の時に謡われる弥栄の曲として歌い継がれてきた。57577の短歌なれど、時間をかけゆっくり朗詠するものだそうです。