夏練.8

 

  

 

 病にふすと風の便りのかの女(ひと)に我が心根を風に託さむ

 

   私なりの現代万葉集。

 

 万葉集はその相聞歌にその人々の純情を思わざるを得ない。。相聞歌とは恋文あるいは肉親への心配りの歌のことである。

      あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る

 額田王比売の天智天皇への相聞歌であるが、古代においても何とも純情で愛らしい本当にかわいい歌ではある。