夏練.14

 

19夜叉ヶ池.3

 

       腰痛のランナー無事の道中を祈る柏手夜叉の祠に

 

  スタートするとすぐに夜叉堂に全員で参詣する。神道の氏子でも仏教徒でもクリスチャンでもムスリムでも新興宗教信者でも無神論者でも全員お参りし無事と完走を祈願する。別に祈らなくてもいいのだが、全員が叩頭し柏手を打ち神社を一周する。選手はほぼ日本人なので誰もが同じ行動をするが、これはアニミズムの伝統が根付いているからであろう誰も疑問を持たず、この強雨の中淡々と精神の安定を祈る様式は進行していく。

 ところで私は何を祈ったか?

まずこの地を走らせていただく感謝を申し上げ、

  「龍神様、このレース中なんとかこの腰の張りが悪化しないように見守ってくだせ~」

 の一点。神様には願掛けしてはならぬというのと八百万の神々には感謝をするものというのが持論なのだが、お護りくださいというのは最小限の祈祷でしょう。  

  

    祓い給え清め給えかむながらくしみたま護り給え幸い給え