秋練.11

 

 北海道マラソン.4

 

   秋されるビルの間(はざま)に待つ選手  

           

                 季語  秋され  

 

 さて、レース。

夏場の都市型フルマラソンの老舗。札幌の大通りが大きく広いと言えど17000人のランナーが集い走りいざレースが始まるとなると選手同士がひしめき合う。私は今回正直に予想タイム4時間30分の最後方に近いEゾーンからスタートした。完走できなかった主因は走力の退化にあるが副次的な原因はここにもある。このクラスの選手たちはスタート通過まで5分待たされる制限5時間のレースでこの5分は重い。すでにスタート時点ではご5分のハンデがある。スタートしてからの慣らし走行でまずペースが上がらない。最初の5キロ通過が40分かかる。キロ8分かかる計算。この道マラを完走するにはキロ7分7秒のペースで巡航走行しなくてはならない。次の10キロ地点までがようやくペースが上がりキロ6分で通過時間が70分かかって通過。降り出す雨の水たまりを避けながらまた追い抜いていく選手たちの肘同士が当たって、走りづらくてどうしようもない。肘でど突かれたり足を踏まれたりで、全くペースがつかめない。キロ5 分30秒までペースを上げたかったが、10キロ地点までペースを上げられない状態でそのまま腰のハリハリが固まってしまって全く足が上がらなくなった。こうなるといつものウルトラのとろとろ運転になってしまう。これではいかんとペースを上げたいが前がどん詰まりで先に行けない。このレースはそういう意味で難しい。厚かましくスタート位置がCゾーンくらいにしておかないと自分のペースを作れない。でもね、次回も正直にEゾーンからのスタートで真っ当に仇討ちをしたいと決めている。