秋練.21

 

   

 

 捥ぐ人も愛でらるもなし柿たわわ

          

                   季語 柿

 

 

 

 今はペース走訓練で休日は松山陸上競技場通いに決めているが、そうでなかったら近郊の山谷に入ってゆっくり走り回っているのだが、過疎の地域もあって廃屋になったその荒れた庭にはそれは見事な柿の木があり、誰も収穫せずまた風景として見物に訪れる人もないところに至ることがある・・・。日本の秋の原風景の典型なのだが、限界集落の侘しさも風情があるのですよ。日本人には進取の気骨が大いにある反面滅びの美学を愛するところもあり、この廃れゆく故郷を愛さずにはいられないのですな~。