冬練.12

 

 

 

               向こう傷ならなおいいと鎌鼬

 

              鎌鼬(かまいたち)=冬の季語

 

 

   目標の8月の北海道マラソンが中止となりがっかりしております。

 負け戦のまま一年以上待つ心の引っ掛かりを引きずることになるのは致し方ないけど、走力の維持のことを考えると私はもう若くなくハードルが年々上がるではないか。それはいいとして棺桶には首の下辺りまで突っ込んでいるので次回まで生きているのかが問題かも。北海道マラソンの敵討ちは北海道マラソンでしかできないからね。与えられた寿命の中で、歳のせいで挑戦を回避するのでなくまた体力の低下に自分のランライフを合わせるでなく、最後の臨終の時まで走り続けて目標を達成したい、と言う決意だけは持ち一生を終えたいと思うのであります。・・・・なんか大時代的で仰々しいけれど、この生き方が実は一番難しいのだとは理解してますがね。

 ところで。新型肺炎の流行にまつわる情報と例年になく人通りの少ないランタンフェスティバル、時雨模様の続く天候もあいまってなんか世相がど~~んよりしてますね。こんな時期もある、きっと未来は明るくなると言う希望を持ちましょう。先人たちも乗り越えてきた歴史を振り返って、焦らず淡々と自分の生活、活計を守っていきましょう。

 

  *句の解説

 野良仕事などで「つむじ風」にあたった直後、頬や脛《はぎ》に鎌で斬ったような切り傷を受けていることがある。痛みも出血もなく、古くはつむじ風に乗ってやってきた幼獣の〈鎌鼬〉の仕業だと信じられていた。が、実際はつむじ風による瞬間的な真空状態によって皮膚が裂けたものだと説明されている。新潟・長野・飛騨地方など各地に言い伝えがあり、「風神」が太刀を構える「構太刀《かまえたち》」に由来する名称だという説もある。「鎌風」も同じ。 とあります。経験上は難路の山道などで藪漕ぎした時に笹類の葉っぱで剥き出しの腕や足を切ることに似ていると思うが実際は違うかもしれませんね。