春練.19

 

 

 

         願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月のころ

   

                            西行法師      

 

 散り始めた夜桜に昨日はスーパームーンで観桜観月の絶好の機会であったのに野暮用で機会を逸した。満開前後に望月(満月)が重なりしかも快晴とならずんばこの光景は見れないのですよ。  ここ10年はその機会がなかったように思う。考えれば考えるほど悔しいので、今朝のランで尾崎さんが紹介していた立山公園に桜ランに行った。でも満月の桜を見たかったな~~。

 西行法師は 平安時代後期の武士の出身。若いのに早く出家し精神性の高い歌風で このような歌を詠じているのは、武士時代になんらかの無常を感じていたのに違いない。平安時代はソメイヨシノはない。山桜が主でさぞかし風情のあったことでしょう。彼は当時には珍しく長命で70歳まで生き望んだように釈迦の入滅した如月の2月15日の翌日 桜のもとで一生を閉じたそうな。