春練.21

 

  

 本来このブログはランネタであるのでラン関係の話題にたまには戻さなあかん。

 

    掃苔もなく竹林の墓石には

          読めば童女の戒名三つ       

 

  そうたいもなくちくりんのぼせきにはよめばどうじょのかいみょうみっつ

      

 

  掃苔(録)は本来秋の季語。春の俳句には使えない。秋の彼岸の墓参りの俳句に使う。なので今朝のこの場面は短歌で詠じる。墓標の年号を見れば「安政」(1855年頃)とある。江戸末期黒船襲来の時世の時だろう。無縁仏の小さな墓の戒名に多分流行り病で亡くなったであろう童女の戒名を彫ったのがある。その横にご両親らしい小さな墓もある。当時恐れられていたコロリ(コレラ)の流行に見舞われたのであろうか?あまり知られていないが、黒船は清(中国)経由でコレラ菌を日本に持ってきたらしく幕末の世の政情不安とともに庶民生活に大きな影響ももたらしたという記録が江戸史や長崎史にが残っている。

 この山道は私の通勤ランなのである。他生の縁なのか、気になってしょうがないと言うよりも、掃苔せなあかん、という義務感が生じてしまうのである。

一昨日の竹切り、竹の子倒しで腰痛が再発して、そろそろそろそろのスピードで職場に向かう途中でその作業の続きを今の時期は行っている。