秋練.21

 

 

 

 

        晩酌にすだちを絞る備前かな

               

                すだち=秋の季語

                 

 茂木の田舎道をくまなく走っていていると海岸ならいいが、山道に入るとそこはまず100%何らかの果実栽培農園につながる農道なので、微妙に感じるものがある。今日のテレビニュースでも、田園の給水バルブが壊され丸ごと盗まれたとということを流していた。先日はぶどうだとか、桃だとか、農産物を何者かに盗まれるという事件もあったり牛舎から牛の子も夜中に盗まれていたそうな。何を言いたいかと言えば、そこの農道山道を走り込むと、農家の人々の視線が非常に気になるのですわ。特に今は柑橘系の収穫期に入りだすので、その作業で多く栽培農家の人々が作業に精を出している。見知らぬ他人が入ってくると思わず警戒の目を向けるが痛いほど感じるのである。こちらから「こんにちは」と声をかけるが、歓迎するような雰囲気の返事はまずない。

 大会をこういう場所で行うことは、実は地元民の方々にとっては歓迎すべきことではなく、かえって果樹農園を荒らすかもしれないという疑念から警戒されるべく招かれざる客なのかも知れない。そこのところをよく地元の方々と話し合わなければ、大会をやる意味がない。