冬練.7

 

 

      石窟のほとけ埋もれる竹の春

 

              竹の春=秋の季語

 

  今はもう玄冬を迎える季節ですが、本日は小春日和。竹を詠みたくててこの季語を持ってきました。

 

 茂木四国八十八箇所を巡ってみると、驚くなかれ長年住んでいる生活の基点のすぐ近くにそれこそ霊場と思わせる場所が存在するところが発見できるのだ。それは文明が発達して現代人には見向きもされなくなってきた小さな小さな自然と人間が交錯する神秘な何かがおわすハビタブルゾーンと呼ばれる場所なのかも知れない。つい100年前の先達たちは何の疑問もなくそのような場所に接しては、超自然の何かを感じ敬っていたのに違いない。文明の利器が未発達なその頃の先達たちは誠に五感が研ぎ澄まされていたのだろう。

 この場所は自宅から直線距離で2km以内の場所なのだ。もしお大師信仰や御遍路などに興味ない人には決して知られることのない場所なのである。日本全国にはこのような知られることの少ないハビタブルゾーンは数多く存在するものと思われる。

 本日磨崖の下茂木四国八十八箇所71番礼所の参道整備、祠の清掃を行ってきました。