冬練.8

 

 

   

 

    老登山者守らむ枯れ蔦を切らむ

 

          枯れ蔦=冬の季語

 

 上記の俳句はこれは今度立ち上げたNPO法人ナガサキドラゴンロードジャパンの活動項目の一環であります。茂木四国八十八箇所の参道整備のためにコースの点検整備、清掃、草刈り、木々の伐採、竹切利などの作業を行っていて、その活動自体地域の環境整備のためのなのですが、これは純粋なボランティアで行なう人は生計(たつき)に余裕のある方々であろうが、この分野に専念される方は稀でしょうし、よほどの思い入れがないと興味の振幅により続きはしないだろう。私はこれを事業とし、たつきの一部にしたボランティアとしたのです。実際公益法人とは非営利の事業なのである。非営利とは言ってもその事業から生み出される活動経費は必ず生じるのであって、それを生活の糧にすればその公益活動は継続ができるのである。

 甑岩公園21番札所から甑岩へ、そして茂木北浦に連なる尾根の登山道経由で早坂8番36番71番に至る。または逆に進んで北浦山手の84番85番に通ずる。その尾根登山は距離が手頃でちょっとしたスリルもあるので、高齢登山者に人気の登山路なのですよ。でもこの尾根道は火山岩の上に長い年月を経て木々が育っているのでやたら蔦や蔓が多くて高齢登山者にはしょっちゅう躓いて危険なのですよ。そこで登山路整備を行います。これからもずっとやります。

 

 *写真は倒れて登山道を塞ぐ竹の除去作業。