奥州きらめきマラソン.その2
フライトの眼下の尾根の雪景色
ここは北国(ほっこく)演歌の一節
ふらいとのがんかののおねのゆきげしきここはほっこくえんかのひとふし
最初の入りなどは今回は計算もできません。何せ直前練習は皆無に等しく、3月までに20km2時間以内の足を作ったばかりで、そればかりが頼りでのぶっつけ本番なのだ。スプリットを見てみると最初の10kmは6分で綺麗な刻みだ。しかしながら実際この10kmまでは6分でも体が重いので、ハーフ2時間以内は無理っぽいと判断したものだ。やがて10~20km スプリットが7分まで落ちてきて、ここで目標を4時間50分に切り替えた。しかしハーフ地点では目標の2時間に対して2時間20分。さて、5時間も危うくなってきました・・・・・。なぜかの原因は朝食に牛乳を飲みすぎてハーフ地点で、腹痛が激しくなり、トイレに駆け込み10分のロスが入ってしまったのも一因。そこから脱水症状が顕著になり、足が止まる恐怖で水を多めにとったのもレース中腹痛が続く原因となったのだろう。水を多用するのは私はあのスポドリの味が好きではない。飲みやすい麦茶を用意してくれればいいのにといつもフルの大会では思ってしまう・・・・。
行きのフライトでは厚い雲の切れ目から眼下の佐渡ケ島が見えた。島全体がS字なのですぐわかる。隣の粟島付近から山形県新潟県の県境付近から本土に侵入したようだ。そこでびっくりしたのが、眼下の山脈の尾根尾根全てが雪に覆われているではないか。九州に暮らしもう5月も後半に入ろうとする長崎人の感覚では、見たこともない風景で東北の5月はまだ、冬の名残がこのような山地に残っているのかと新鮮な驚きがあった。後で調べてみると、あの残雪は新潟県の磐梯朝日連峰か山形県の月山連峰らしい。ともに2000m級の高山だが、日本アルプスの3000m級の山々はまだ遥かに雪景色を残しているのだろう。このような子供のような感受性が湧いてきて旅する楽しさはまさにこれにあり。
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